水と美容は関連性が高く、海外セレブや美を意識する人は積極的に水を飲んでいます。
また、実際に飲む水を意識して変えただけで、肌に驚くほどの変化を感じた人もいます。
本当に水を変えると肌が綺麗になるのでしょうか?
水と肌の関係についてご紹介していきます。
水は人間の生命維持に必要
今まで水というものにお金をかける必要はないと思い、簡単に水道から出る水を飲んでいる人もいます。
水道水は塩素によって衛生状態が保たれていて、濃度に関しても水道局で徹底的に管理されているため安全な状態ですぐ手に入れられます。
また、水道水には51項目もの検査基準があり、自治体によってはさらに検査を厳しくしている所もあります。
ミネラルウォーターは、食品衛生法によって検査項目が18しかありません。
ミネラルウォーターと比べた場合、水道水がいかに安全で厳しい検査基準をクリアして提供されていることが分かります。
水道水もお金を払っているためタダではありませんが、わざわざ購入するよりも安く安全な水と言えるでしょう。
しかし、水道水は多くの検査基準をクリアした安全な水であっても、ミネラルウォーターと比べると含まれている成分が大きく異なります。
そのため、同じ水であっても含まれている成分の違いによって、得られる効果も変わってくるということです。
人間の体のほとんどが水分で出来ていて胎児は約90%、新生児から幼児は約75%、子どもは約70%、成人は約60%、高齢者は約50%となります。
体重60kgの場合約36 kg分が水分となり、筋肉や脂肪の量によっても水の量が変わってくるでしょう。
人間の体の中の水分は、筋肉を主にして体の様々な部分の細胞に含まれています。
血液やリンパ液などにも水分が含まれて体中を流れていきますが、血液をポンプのように体に送り込む心臓では、1日に約7200リットルもの血液に酸素や栄養を含んで体中に送る役割があります。
体内の老廃物を除去する腎臓では、1日に約200リットルもの血液を綺麗にろ過しているのです。
体内に水がなければ、人間の体内にある細胞が生命維持できなくなってしまいますが、飲む水を変えることで多くの成分を体内に取り入れることができるため、さらに体の中から潤うことができます。
人間の生命活動をより良い状態で維持するためには、水の質にもこだわってみると多くの効果が期待できるでしょう。
水と肌の関係性
人間の体内には約60%の水分が含まれていて、臓器別で表してみると脳が約76%、網膜は約92%、血液は約83%の水分が含まれ、健康的な肌の角質層には約20%~30%の水分が含まれています。
そのため潤いのある肌を作るには、体内の水分量が多く関係してくるのです。
もし水分が足りなくなってしまえば、加齢や乾燥などによって肌の水分が蒸発しやすい状態になってしまいます。
肌の乾燥を防ぐためには肌に充分な水分補給を行った後、しっかりと保湿して潤いを閉じ込める必要がありますが、体内の水分自体が不足した状態では、表面からいくらアプローチしても肌が潤うことは難しいでしょう。
体内の水分不足によって肌に栄養を含んだ血液が届きにくくなり、栄養が届かないことで健康な角質細胞が作り出せず、バリア機能の低下や角質層が厚くなり、結果的に毛穴が目立ってきたりくすみなどが出てきたりします。
肌のキメも乱れてしまうので、透明感のある綺麗な肌からは遠ざかってしまうでしょう。
健康維持のためだけでなく、肌綺麗になるためにも水は欠かせない存在ということです。
水の種類や飲む量は?
人間の体には水が必要ですが、どれくらいの量の水を取り入れる必要があるのでしょうか?
人間の体は特別な運動や活動を行わない場合でも皮膚や呼吸、汗や尿を通して約2.5リットルの水分が失われてしまいます。
しかし失われた水分を全て飲み物から摂取しようとするのは難しく、水分は食べ物からも約1リットルの水分摂取ができるため、1日約1.5~2リットル程度の水分補給が望ましいでしょう。
さらに体質や体重、年齢や運動量などによって必要な水分量は異なるため、あくまで目安として考えるのが良いでしょう。
美肌になるためには、水の飲み方に加えて水の質にもこだわってみましょう。
水には硬度によって種類が異なります。
- 超硬水・・・・・硬度180mg/L以上
- 硬水・・・・・・・硬度120mg~180mg/L未満
- 中硬水・・・・・硬度60mg~120mg/L未満
- 軟水・・・・・・・硬度0~60mg/L未満
硬度が高い程ダイエットに適していると言われていて、飲むとクセを感じやすく苦手な人もいます。
硬度が高いとミネラルを多く含んでいますが、一方でお腹が緩くなる場合もあるので体質に合わない場合には避けた方が良いでしょう。
中硬水~軟水に関しては日本人が飲み慣れている水であり、まろやかで飲みやすさがあります。
軟水は人間の体とミネラルバランスが近く、体に吸収されやすいのが特徴です。
また日本の水が軟水であることから、日本人は肌や髪が綺麗な人が多く、普段触れる機会の多い水が軟水であることも関係しているのではないかと言われています。
肌綺麗になるためには「飲み水は軟水」であることが重要なポイントです。
肌綺麗になるための飲み方は?
日本人と軟水の関係性について分かってきたところで、肌綺麗になるための飲み方についてご紹介します。
【肌綺麗になるための効果的な飲み方】
適した水分量を知る
人間の体には1日で約1.5~2リットル程度の水分が必要だと分かりましたが、体重や骨格、生活習慣や食事などによって適切な水分量は異なります。
成人は体重1kgにつき50mlの水分が必要とされていますが、活動量によって大きく差が出てしまうでしょう。
自分に適した水分量を知るためには、最初から約1.5~2リットル毎日飲むのではなく、1リットルから始めて徐々に量を増やしていくと良いでしょう。
多く取りすぎてしまうとむくみや冷えの原因になってしまいます。
温度は適温
冷たい水を多く取りすぎてしまうと、体の体温まで失われてしまいす。
体温は1℃下がると基礎代謝が12%、免疫力が37%下がってしまい、体の働きもにぶくなってしまうのです。
そのため水は冷やしたものでなく、常温または温かい白湯などがおすすめです。
特に冬は常温でも体温との差が大きくなってしまうので、少し温めてから飲むと良いでしょう。
一気飲みはしない
水は一気に飲んでも体に吸収されず、そのまま排出されてしまいます。
体に吸収させるには、ゆっくりと一口ずつ含んでいくのがおすすめです。
コップ1杯をゆっくりと時間をかけて飲み、1回の水分補給ではコップ1杯以上飲まないようにしましょう。
水分をゆっくりと体に吸収させることで、肌への潤いを増していきます。
飲むタイミングは行動の前後が基本
肌綺麗になるための水の飲み方として重要なのが飲むタイミングです。
効率よく体に吸収させるためには、飲むタイミングに気を付けてみましょう。
まず、朝起きた時には必ず水を飲みましょう。
朝水を飲むと、空になっていた胃や腸を上手に刺激して排泄を促す効果も期待できます。
食前にも水を飲んでみてください。
温かい水を飲むと、胃腸の働きが良くなって消化能力が高まります。
炭酸水であれば満腹感を得やすく、ダイエット効果も期待できるでしょう。
他にも汗をかく運動の前後には、水分補給以外にミネラル補給ができるので必ず飲むようにしましょう。
入浴の前後も、運動と同じように汗をかき、発汗によって体内に蓄積されていた毒素の排出も期待できます。
毒素排出を促すためにも、水の力を借りるとより肌綺麗になるでしょう。
最後は就寝前に必ず水を飲んでください。
寝ている間にも約コップ1杯分の水分が排出されると言われています。
また寝ている間も細胞や血液、臓器は体の中で働いているため、水の存在がとても大切です。
寝る前の水によって翌朝の肌の状態も変わってくるので、水を飲んでから就寝しましょう。
水は人間の生命維持に必要な存在であり、肌綺麗になるためにも欠かせません。
アンチエイジングや健康維持にも水が大きく関わり、体の健康状態によって肌の状態も変わってきます。
しかし水と言っても様々な種類があり、硬度によって味も異なります。
ミネラルを補いながら、日本人に合った水を選び、意識して摂取すると良いでしょう。