ミネラルを豊富に含んだミネラルウォーターをダイエットや美容目的に飲む方や、災害時の保存用に常備している方もいます。
また、日常的に使用する場合はまとめて購入している方もいるでしょう。
しかし商品には賞味期限や消費期限が存在しているため、少しずつしか買えないと悩んでいませんか?
そこで今回は、ミネラルウォーターの賞味期限についてご紹介します。
ミネラルウォーターにも記載されている賞味期限
本来、賞味期限とは商品を美味しく食べたり飲んだりできる期限のことです。
よく食品で見られる「消費期限」と「賞味期限」は意味合いが異なっており、消費期限が設定されている食品は、期限が過ぎてしまうと著しく品質が低下してしまうため、早めに食べたり飲んだりする必要があります。
科学的な部分から元素の構造を見た場合、水が腐ることはないと言われています。
製造過程でも、加熱やろ過の工程を経ているため、外部から異物などの侵入がない限り品質の劣化はないでしょう。
しかし、ミネラルウォーターが入っているペットボトルにはごくわずかに気体透過性があり、長期保存の過程において容器を通じて蒸発してしまったり、周囲の臭いなどを吸収してしまったりします。
中には容器をコーティングして気体透過を防いでいるものもありますが、ミネラルウォーターの場合は透明でコーティングしてないものがほとんどです。
周囲の臭いを吸収してしまったミネラルウォーターは、味や風味を変えてしまう可能性があるため、美味しく飲める期間として賞味期限を設けているのです。
他にも飲食品には食品表示法や食品衛生法などの基準があり、容器を通じて水が蒸発してしまった場合、表示した内容量よりも少ない容量では計量法違反となります。
美味しい風味と適切な内容量が維持できることを合わせて、賞味期限を設けているとも言えるでしょう。
そのため、大きさによっても賞味期限が異なります。
2リットルなど容量の大きいものと、500mlやそれ以下の小さいものを比べた場合、同じ影響を与えたとしても容量が多ければ多いほど、外部からの影響が分散されます。
しかし、500mlやそれ以下の小さいものでは表面積が小さくなるため、外部からの刺激も大きくなってしまい賞味期限も変わってくるのです。
上記の理由から、同じものであっても容量の違いによって期限は変化します。
賞味期限の過ぎたミネラルウォーターは飲めない?
基本的に賞味期限内で飲むことが望ましいですが、もし賞味期限が過ぎてしまった場合でもそのまま飲むことは可能です。
上記でも紹介したように、美味しい風味と適切な内容量が維持できる期間を合わせて賞味期限として表示しているため、期限が過ぎてしまっても飲めないことはありません。
実際に賞味期限は各企業が理化学検査や微生物検査などを行い、品質を美味しく保持できる日数やリスクを考慮して掲載しています。
特に安全係数と呼ばれる数字は各企業によって異なります。
そのため、賞味期限はより安全で安心して飲める期間であるため、1日過ぎたからといって一切飲めないことはありません。
賞味期限の基準も決まりがないだけでなく、各企業によって算出している安全係数も異なるため、製造から賞味期限までの期間は変わってきます。
つまり、容量やメーカーによって期限が異なりますが、どの商品でも美味しさや鮮度が守られた短めの賞味期限ということです。
過剰に気にしてしまう場合もありますが、期限を過ぎてしまっても飲んだり料理に使ったりできるでしょう。
しかし、賞味期限を過ぎた場合も安全に使用できるミネラルウォーターは、国内製造の商品のみと考えましょう。
日本で製造されているものは、殺菌処理の義務付けによって安全に使用できますが、海外で製造された商品の場合は殺菌処理されていない場合があります。
細かな規定によって水源から管理されていますが、心配な場合は賞味期限内に飲むようにしてください。
開封したミネラルウォーターの賞味期限は?
開封したミネラルウォーターの賞味期限は、開封前と同じように何年も保存できると思う方もいるでしょう。
しかし、開封したものは空気中の雑菌が入り込んでしまうため、賞味期限通りの保存は難しいでしょう。
開封したものは、できるだけ開封後1〜2日の間に飲み切るように心掛けて冷蔵庫で保管するようにしましょう。
雑菌は高温になると繁殖しやすく、常温でも一瞬で菌が増えてしまいます。
また、直接口を付けて飲んでしまうと、雑菌の侵入も高くなります。
開封後は早めに飲み切るようにして冷蔵庫で保管し、直接口を付けた場合は1日経つ前に飲み切りましょう。
ミネラルウォーターを適切に保管するためには
ミネラルウォーターの賞味期限を守り、適切に保存するためには保存する場所にも注意しましょう。
各企業によって安全に飲める賞味期限が設けられていますが、さらに美味しさを保つためには保管場所が重要になってきます。
開封前なら常温で保存できますが、そのまま部屋に置くよりも適した場所の保管によって、より良い状態を維持できます。
適切に保存するためには、以下の点に気を付けましょう。
- 直射日光を避ける
- 高温や湿度の高い場所を避ける
- 強い臭いがある場所を避ける
容器に直射日光が当たってしまうと、品質や容器の劣化につながるだけでなく、ペットボトルの成分が溶け出し、日光が集中的に当たってしまうと発火の恐れもあります。
また、高温や湿気の高い場所では、膨張による破裂などの危険性もあり、事故につながる可能性が高いです。
強い臭いがあるものと一緒に保存すると、臭いが水に移ってしまうことも考えられます。
美味しく鮮度を保つためにも直射日光を避けて、通気性が良い場所に保管するようにしましょう。
ミネラルウォーターに記載されている賞味期限は安全で美味しい期限ですが、保存方法によっては賞味期限を短くしてしまう可能性もあります。
特に直射日光や温度・湿度、強い臭いがある場所での保存は向いていません。
また、開封後は賞味期限通りではなく、一気に保存期間が短くなってしまうため早く飲み切るようにしましょう。
美味しく長く飲むためには、賞味期限が長いものを選んで適切な保管を心掛けてください。